14番目の焚火おやじ
焚火をこよなく愛するおやじの日々
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2005年05月30日 (月)
■ 五月雨

ドクダミの花今日は一日冷たい雨が降っていましたね。何となく梅雨を思わせるような肌寒い一日でした。小さい頃は外遊びができないので、雨が嫌いだった気がします。大人になってからは、雨が降らないとどういうことになるか分っているから、雨が降るとありがたいなぁと思うようになりました。でも…雨の日は自転車に乗らないから、ちょっとだけ嫌いかもしれません。

とは言っても、雨の匂いというのは嫌いではありません。雨は水だから、本当は無味無臭なはずだけど、雨の匂いというのは確かにあると思います。同じ雨でも季節によって匂いが違うから、それはやはり純粋に雨の匂いではなくて、季節の匂いなのでしょうね。ちょっとだけ嫌いな雨でも、雨を見ているだけで楽しい日もあります。一番楽しいのは、風の弱い日にシトシト降る雨をタープの下から眺めている時かな。たった一枚の布切れがとてもありがたく思えるひととき。一枚の布にありがたみを感じることで、間接的に雨の存在を楽しいと思えるようになるのかもしれません。来る日も来る日も雨降りだと、さすがに滅入ってしまいますが、たまのことなら雨もまた楽し…くらいの気持ちが欲しいですよね。

日本は雨の多い国。昔の人は色々な呼び名で雨を区別してきました。春雨、五月雨、梅雨、時雨、氷雨…霧雨、村雨、にわか雨。昔の人はおそらく心が豊かだったのでしょう…敏感に僅かな違いを言葉に表していたのですからね。昔からきっと変わらないもの…それは、雨の似合う季節は、やはり緑が眩しい今頃から初夏にかけてが一番だということ。道端にひっそりと咲くどくだみの花も五月雨に濡れてとてもキレイです。

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