昨年の終わり頃に、ダイニングで使っている椅子のうちのひとつが壊れてしまいました。ダイニングには6脚の椅子があるのですが、そのうちの4脚が家族4人が座っているもので、残り2脚は私とカミさんのPC席になっているもの。4脚は今の家に引っ越してきた時に買ったalfrex CIVETTAで、残り2脚のほうは、結婚した当初にカミさんの実家から「お下がり」で貰ってきたものです。壊れたのは貰ってきた2脚のうちのひとつで、背もたれ部分の籐が破れてきてしまったのです。修理して‥という感じのものではないので、新しい椅子を買おうと思い、ネットはもとよりリアル店舗にも出向いたりして色々と探しました。
椅子というのは、極めてパーソナルなものだと思います。ですので、本来は家族みんなそれぞれが自分の好みで椅子を選ぶべきだと考えます。その結果、全員の選択が違うものになってしまってもそれはそれ‥と、思うのです。むしろ、自分の好みを優先した結果、全員が違う椅子になってしまうというほうが普通ではないでしょうか。私はそう思っているので、バラバラに違う椅子が並んでいるテーブルを見ると、とても好感を覚えます。というわけで、壊れた椅子はalfrexに固執せずに自由に探すことにしました‥。しかし‥コレだ!と思える椅子に全く出会えない状況が長く続きました。私の想いは「木の椅子で肘掛があるもの」‥それだけなのですが、条件が邪魔をしているのか、一向にピンと来る椅子に出会えませんでした。
ある程度の妥協も止むなしか‥そう諦めかけていたときに出会ったのが高知の木蔵(ぼくら)さんなのです。ここは、椅子の形状はもちろんのこと、素材としての木の種類別にも色々なデザインの椅子が用意されています。ですので、よほど変わった趣味の持ち主でも無い限り、木の椅子好きであれば、あなたの好みの一脚が必ず見つかると確信します。結局、私が選んだものは、ウォールナットとナラからできているKC-04というタイプの椅子なのですが、これが本当に素晴らしい素材感とデザインでして、諦めずに探した甲斐があったと思いましたよ。写真は今日わが家にやってきたKC-04ですが、写真以上に美しく感じられました。木材以外を使用していない‥というのが、私にとっては非常にポイントが高いのです。木の椅子というのは本当にいいものです‥。