
FUJIFILM XQ2 35mm ISO100 F5.0 1/400 EV+1.0
国道 53 号線を走っていると時々目に入ってくるのが 「備前・美作 53 次ふれあい街道」 という看板。これ、おそらく‥東海道五十三次と掛けているんじゃないかと思ったのですが、場所的には合ってないような‥。まぁ、それはいいのですけど、日本各地に溢れているように見える 「ふれあい」 という言葉を選ぶセンスが個人的には非常に気持ち悪いのですが、そんなことを思っているのは私だけでしょうか。それはともかく‥国道 53 号線は走って何か楽しいものがある‥という道路ではありませんが、唯一、「おっ!?」 と思わせるのが鳥取県境に近づいたころに突然現れるループ橋でしょう。馬桑(まぐわ)ループ橋と呼ばれているループをぐるっと回ることで県境の黒尾峠(くろおとうげ)への標高をグイっと稼ぎます。今回、改めて思ったのが道路の歴史のひとつに 「峠越えの高さを下げる」 という努力が繰り返されているんだろうなぁ‥ということ。53 号線で黒尾峠を越えて(実際にはトンネルですけど)鳥取県側に入ると、一気に標高を下げて行く感じだったことで気が付いたのですが、日本の道路の神髄は峠越えにあるのだなぁ‥と。

FUJIFILM XQ2 25mm ISO100 F2.2 1/90 EV-0.3
国道 53 号線は通過に時間がかかるような個所がまったくなかったので、鳥取県鳥取市にある終点に到着したのは 10 時半過ぎ‥くらいでした。ところで、時々気になるのが起点・終点の場所なのですが、国道 53 号線の終点も Wikipedia 上の情報と実際が合ってないように思うのです。道路は生き物だよなぁ‥というのはよく感じることなのですが、起点・終点も簡単に動いちゃうようなものなのですかね。それこそ、国土交通省が提供する情報として 「国道路線図」 が欲しいんですけど‥。と、四国から本州に渡り、53 号線で横断して再び日本海側に出たのは‥「もうちょっと 178 号線を走ると完走しそう」 ということに気づいたから。ということで、鳥取県岩美郡にある終点の駟馳山(しちやま)交差点から逆走で東に向かいます。少し走った浜坂というあたりでお昼。ここ目指して来る人が多そうな、マル海渡辺水産の味波季っていうところで食べたのですが、ホタルイカのしゃぶしゃぶを初めて食べました。

FUJIFILM XQ2 50mm ISO200 F4.2 1/480 EV+0.7
お昼を済ませた後、、「山陰近畿自動車道」 が国道 178 号線なのだ‥という表示が。ここで少し考えました‥。国道制覇の観点から言えば、最新の道路を完走するのが先決かもしれない。でも、高速道路のような高規格道路を走って最短時間で移動することが目的ではないので‥。現に目の前の最新 178 号線を走っても何も面白くないはず‥そう思って旧道(?)のほうを走ってみました。なお、GoogleMaps の地図上にはまだ 178 号線の表示が残っていましたけど、実際の道路には 178 号線の痕跡っぽいものは見つかりませんでしたので、それを考えると四国の 440 号線の看板があった道路は現役の 440 号線として認められている‥ということなんでしょうかね?GoogleMaps 上では 440 号線ほうが降格されていた感じでしたけども。そして、、178 号線の旧道を選んだのは正解だ‥ということがスグに分かります。それがここ。道の駅 「あまるべ」 という名前と景色でスグに分かりましたけど、餘部鉄橋ってここにあったのか!事前調査を何もしていないからこその出会いなのですが、高規格道路のほうを走っていたら餘部鉄橋(の遺構)を見る機会もありませんでしたしね。ちなみに写真の奥に見える縦長の建造物はエレベーターなんですが、てっきり有料かと思って行かなかったら無料でした(笑)。次回、来ることがあったら登ってみよう。

FUJIFILM XQ2 25mm ISO100 F6.4 1/420 EV-0.3
山陰近畿自動車道の香住 IC と佐津 IC 間は、GoogleMaps 上でも旧道の表示が無かったので高規格道路を走りました。もう少し走って豊岡市の国道 312 号線との分岐のところまで走り、178 号線を完走(香住 IC 以西は旧道?)した‥ことになります。久美浜温泉・湯元館で温泉に入ったあとは走行済の 178 号線を外れて海岸沿いの県道 665 号線へ。そこで寄ったのが写真の 「最北子午線塔」 のある公園です。何でこんな誰も来ないような場所に立派な塔が?という感じではありましたが、何よりこの 「誰もいなくて何もない感」 が半端ないところに来るのが旅行の一番の楽しみなんですよね‥。ちなみに、、恥ずかしながら子午線という名前の由来を今まで知りませんでした。十二支を方角に当てはめて、北にあたる子と南にあたる午を結んだ線だから子午線なのだと。え、では、東西は?東の卯と西の酉で卯酉線なの?‥なんと、そう呼ぶのだそうで。ところで、卯酉線って何て読むの?と思ったら 「ぼうゆうせん」 ですと、、全く読めません(笑)。

FUJIFILM XQ2 25mm ISO200 F7.1 1/500 EV+0.3
4 月 27 日に丹後半島を反時計回りに走りましたが、今日は時計回りに走ります。さきほどの最北子午線塔がなかなかよかったので、4 月 27 日には 「結構歩かされそうだから行くのを止めよう」 と言っていた経ヶ岬灯台にもせっかくだからと行ってみました。確かに階段がそこそこありましたけど、灯台からの景色はバツグンでしたね‥って、少し考えてみればわかることですが、灯台の役割を考えたら見晴らしのよい場所にあるのは間違いないわけで‥。ちょっと歩いて大変そうだと思っても、素晴らしいことが約束されている景色は見に行かねばなりませんね。ちょっとゆっくりし過ぎた感じですが、明日の朝は京都に行きたいので、今晩のうちに京都からあまり遠くないところまで行っておきたいです。が、夕方になってしまったので若干の渋滞が‥。京都縦貫自動車道(国道 478 号線)は使わずに別ルートを使って道の駅 「美山ふれあい広場」 まで行きました。京都の中心部まで国道 162 号線を使うと 1 時間半程度で行ける感じなので、これなら明日の朝は楽でしょう。